好物日記

本を読んだり美術館に行ったりする人の日記

短編集

橋本輝幸 編『2010年代海外SF傑作選』を読みました

2010年代海外SF傑作選 (ハヤカワ文庫SF)作者:ピーター トライアス,郝 景芳,アナリー ニューイッツ,ピーター ワッツ,サム・J ミラー,チャールズ ユウ,ケン リュウ,陳 楸帆,チャイナ ミエヴィル,カリン ティドベック,テッド チャン発売日: 2020/12/17メディア:…

橋本輝幸 編『2000年代海外SF傑作選』を読みました

2000年代海外SF傑作選 (ハヤカワ文庫SF)作者:エレン クレイジャズ,ハンヌ ライアニエミ,ダリル グレゴリイ,劉 慈欣,コリイ ドクトロウ,チャールズ ストロス,N・K ジェミシン,グレッグ イーガン,アレステア レナルズ発売日: 2020/11/19メディア: 文庫2020年が…

ねじれ双角錐群『来たるべき因習』を読みました

https://nejiresoukakusuigun.tumblr.com/post/632304404947681280/%E6%9D%A5%E3%81%9F%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E5%9B%A0%E7%BF%92-strange-festival-speculative-fictionnejiresoukakusuigun.tumblr.com2020年秋の文学フリマで手に入れた一冊を読み終え…

ラヴィ・ティドハー『金星は花に満ちて』を読みました

www.hal-con.net日本のSF界には、はるこんという行事があります。春に行われるコンベンションだから、はるこん。ゲスト・オブ・オナーとして海外作家を招いたり、ディーラーズルームで即売会をしたりというお祭り……なのですが、実は行ったことがありません。…

酉島伝法『るん(笑)』を読みました

るん(笑)作者:酉島 伝法発売日: 2020/11/26メディア: 単行本酉島伝法の新刊とあらば買わないわけがない。しかし言霊が強くてしんどかったので、休み休み読みました。 もともと酉島伝法の本はすらすら読めるものではないのだけれど、今回は特に、じりじりとに…

グローバルエリート『WORK マンモス大合成』を読みました

globalelite.black2020年は地球レベルでいろいろありましたが、私にとっては「初めて文フリに行った年」でもありました。文フリ=文学フリマ。ずっと気になってはいたのですが行ったことは無く、しかし今回売り子のお手伝いをする機会を得て遂にデビューしま…

『シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選』を読みました

シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選 (竹書房文庫)発売日: 2020/09/30メディア: 文庫シェルドン・テイテルバウム&エマヌエル・ロテムの編集によるイスラエルSFアンソロジーの翻訳です。訳者は中村融、安野玲、市田泉、植草昌実、山岸真、山田順子。 …

田中美穂 編『胞子文学名作選』を読みました

胞子文学名作選作者:田中 美穂発売日: 2013/09/20メディア: 単行本やばい本を手に入れてしまった。実は先日、倉敷に行ってきました。一人旅で、唐突に思い立って。 旅行には当然本を持っていくわけですが、この旅行では手持ちの本が思った以上に進んでしまっ…

石川宗生『ホテル・アルカディア』を読みました

ホテル・アルカディア作者:石川 宗生発売日: 2020/03/26メディア: 単行本『ベストSF 2020』に収められていた石川宗生の『恥辱』がめっちゃ好みだったので買いました。『恥辱』も入った短編集、なのですが、一冊で一つの世界を構成しています。すべてはプルデ…

W・G・ゼーバルト『目眩まし』(鈴木仁子 訳)を読みました

目眩まし[新装版] (ゼーバルト・コレクション)作者:W・G・ゼーバルト発売日: 2020/06/16メディア: 単行本読んでしまった。ゼーバルトの新装版4冊のうちの、3冊目です。残り1冊しか残っていない。ゼーバルトはもう他界してしまったし、あと1冊を読み終えたら…

立原透耶 編『時のきざはし 現代中華SF傑作選』を読みました

時のきざはし 現代中華SF傑作選作者:江波,何夕,糖匪,昼温,陸秋槎,陳楸帆,王晋康,黄海,梁清散,凌晨,双翅目,韓松,吴霜,潘海天,飛氘,靚霊,滕野発売日: 2020/06/26メディア: 大型本 7月に出ていた中華SF傑作選をようやく読みました。 いやこれ何が凄いって、全17…

大森望・編『ベストSF 2020』を読みました

べストSF2020 (竹書房文庫)発売日: 2020/07/30メディア: 文庫創元SF文庫から毎年刊行されていた『年刊日本SF傑作選』が2019年、全12巻で幕を閉じました。 そして本書が、その後継となるシリーズの第一巻です。ベストSFとして収められているのは日本SFの短編…

グカ・ハン『砂漠が街に入りこんだ日』(原正人 訳)を読みました

砂漠が街に入りこんだ日作者:グカ・ハン発売日: 2020/08/01メディア: 単行本『82年生まれ、キム・ジヨン』のヒット後、日本でも現代韓国作家の本が次々と刊行されるようになりました。が、なんとなく読むタイミングを逸し続けていて、読まずにここまで来てし…

柴崎友香『百年と一日』を読みました

百年と一日 (単行本)作者:柴崎 友香発売日: 2020/07/14メディア: 単行本 10代の頃、「いまここ」で考えていることがすべて流れ去って消えていってしまうのがとても恐ろしかったのを覚えている。根が貧乏性なので、少しでも何か残しておきたくて色々書き残し…

藤野可織『来世の記憶』を読みました

来世の記憶作者:藤野 可織発売日: 2020/07/10メディア: 単行本藤野可織は私の推し作家です。彼女の作品は読むたびにくらくらする。 書店の日本人作家の単行本コーナーは広すぎていつもほとんど新刊チェックできていなくて、この本が出ていたこともしばらく経…

ユーディット・シャランスキー『失われたいくつかの物の目録』を読みました

失われたいくつかの物の目録作者:ユーディット・シャランスキー発売日: 2020/03/26メディア: 単行本こんな本が出たよ、と教えてもらって調べたら「あ、はい、私好みです」ってなったので迷わず買いました。訳は細井直子さん。とても好きなタイプの本。 帯に…

酉島伝法『オクトローグ 酉島伝法作品集成』を読みました

オクトローグ 酉島伝法作品集成作者:酉島 伝法発売日: 2020/07/02メディア: 単行本発売を知ってからずっと楽しみにしていた酉島伝法の短編集を、ついに読み終えてしまいました。さみしい。 全8編の短編集ですが、最初の作品で「あ、これ舐めるように読むやつ…

翻訳小説同人誌『BABELZINE 1』を読みました

booth.pm未邦訳翻訳小説11篇+評論で構成された同人誌です。記念すべき創刊号。Twitterで見かけて、面白そうだったので買いました。買ってよかった。 作り手は「週末翻訳クラブ・バベルうお」という、8名から成るサークル。サークルについては下記リンクのイ…

西崎憲『未知の鳥類がやってくるまで』を読みました

未知の鳥類がやってくるまで (単行本)作者:西崎 憲発売日: 2020/03/27メディア: 単行本(ソフトカバー)短文集『特別ではない一日』を読んでから密かにチェックしていた西崎憲の、彼自身の著作がこの春に刊行されました。帯によれば8年ぶりとのこと。ずっと…

デボラ・フォーゲル『アカシアは花咲く』を読みました

アカシアは花咲く―モンタージュ (東欧の想像力)作者:フォーゲル,デボラ発売日: 2018/12/01メディア: 単行本松籟社の「東欧の想像力」と題されたシリーズの一冊。このシリーズは前々から気になってはいたものの、買うのは初めてでした。とても良かったので今…

シャルル・バルバラ『蝶を飼う男 シャルル・バルバラ幻想作品集』を読みました

蝶を飼う男:シャルル・バルバラ幻想作品集作者:シャルル・バルバラ発売日: 2019/08/24メディア: 単行本2019年に刊行された、5編の小説が収められた短編集です。とはいえ実際には、中編も含まれていた。 綺麗な表紙を表にして本棚に飾っていたのですが、最近…

南條竹則・編訳『英国怪談珠玉集』を読みました。

英国怪談珠玉集発売日: 2018/07/23メディア: 大型本久しぶりのブログ更新ですね。 ブログも書かずに何してたかっていうと、引きこもり生活をしていたわけですが、それで読書量がぐんと増えるわけではないのでした。むしろ美術館行けなくなって「行ってきまし…

藤野可織『ドレス』を読みました

ドレス作者:藤野可織発売日: 2017/11/13メディア: 単行本今日は藤野可織の凄さについて存分に語りたいと思っているのですが、ちょっと私の手に負えるかどうか…しかし勢いに乗って、とにかくやってみることにします。藤野可織は、すごいぞ。初めて読んだ藤野…

ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー『フライデー・ブラック』を読みました

フライデー・ブラック作者:ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー出版社/メーカー: 駒草出版発売日: 2020/02/03メディア: 単行本「初の邦訳」と帯に書かれていたのが気になって、書店で手に取りました。装丁が好みだったのと(表紙もさることながら、表紙をめく…

『世界文学アンソロジー いまからはじめる』を読みました

世界文学アンソロジー: いまからはじめる発売日: 2019/07/19メディア: 単行本とある縁があって、『世界文学アンソロジー』を紹介いただき、読みました。 2019年7月に刊行された、生きた世界文学を集めたアンソロジーです。編者は東大の大学院出身の教授・准…

『キャサリン・マンスフィールド傑作短編集 不機嫌な女たち』を読みました

キャサリン・マンスフィールド傑作短篇集 不機嫌な女たち (エクス・リブリス・クラシックス)作者:キャサリン・マンスフィールド出版社/メーカー: 白水社発売日: 2017/03/25メディア: 単行本白水社から2017年に刊行された、キャサリン・マンスフィールドの短…

『文学ムック たべるのがおそい』vol.1 を読みました

文学ムック たべるのがおそい vol.1作者:穂村 弘,今村 夏子,ケリー ルース,円城 塔,大森 静佳,木下 龍也,日下 三蔵,佐藤 弓生,瀧井 朝世,米光 一成,藤野 可織,イ シンジョ,西崎 憲,堂園 昌彦,服部 真里子,平岡 直子発売日: 2016/04/15メディア: 単行本(ソフ…

西崎憲・編『特別ではない一日』を読みました

kaze no tanbun 特別ではない一日作者:我妻俊樹,上田岳弘,円城塔,岡屋出海,小山田浩子,勝山海百合,岸本佐知子,柴崎友香,高山羽根子,滝口悠生,谷崎由依,西崎憲,日和聡子,藤野可織,水原涼,皆川博子,山尾悠子発売日: 2019/10/28メディア: 単行本 短編集ならぬ「…

テッド・チャン『息吹』を読みました

息吹作者:テッド・チャン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/12/04メディア: 単行本読みましたー!!! テッド・チャンの2冊目が出るぞ!という知らせをTwitter経由で知って以来、発売日を手帳に書き込んでずっと楽しみにしていました。 寡作の作家であ…

山尾悠子・中川多理『小鳥たち』を読みました

小鳥たち作者: 山尾悠子,中川多理出版社/メーカー: ステュディオ・パラボリカ発売日: 2019/07/29メディア: 単行本この商品を含むブログを見る読みました。読んでしまいました。読まない状態を楽しみたい気持ちと、読んだ状態を楽しみたい気持ちに引き裂かれ…