好物日記

本を読んだり美術館に行ったりする人の日記

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

松本清張『昭和史発掘 8』を読みました

父親のお下がりの文春文庫の古い版で読んでいる『昭和史発掘』も8巻となりました。 ISBNがついていなくて、新版は収録内容が違うのでリンクは無しとなっています。7巻に続き、8巻も2本立てでした。二・二六事件 二 「相沢公判」 「北、西田と青年将校運動」…

濱野ちひろ『聖なるズー』を読みました

聖なるズー作者:濱野 ちひろ発売日: 2019/11/26メディア: 単行本面白いよ、と言われて貸してもらった本なのですが、思っていた以上に面白くて一気に読んでしまった。好みが把握されているのだろうか……この本は、DV被害に遭った過去をもつ著者が大学院の研究…

パナソニック汐留美術館「分離派建築会100年展」に行ってきました

panasonic.co.jp近代建築好きとして気になったので行ってきました。パナソニック汐留美術館は私好みの展覧会を開催することが多いので、よく行く美術館のひとつです。予約は不要ですが、混んでくると入場制限をするらしいので平日に行ったら、いい感じに空い…

ローラン・ビネ『言語の七番目の機能』(高橋啓 訳)を読みました

言語の七番目の機能 (海外文学セレクション)作者:ローラン・ビネ発売日: 2020/09/24メディア: 単行本この本の刊行予定が噂された半年ほど前からずっと待っていました。ローラン・ビネの新刊です。嬉しい! ありがとうございます! 前作『HHhH』を読んでから…

映画『異端の鳥』を観てきました

www.transformer.co.jpSFマガジン6月号で紹介されていたのを読んでからずっと公開を待っていた『異端の鳥』、ようやく公開されたので行ってきました。非常に良い映画だったので観て良かったけれど、万人受けする映画ではないのでなんともお勧めし難いところ…

東京国立博物館「工藝2020 自然と美のかたち」に行ってきました

tsumugu.yomiuri.co.jpものっっすごく久々の東博に行ってきました。事前予約制になっていて、週末でもゆったり観られるのは嬉しい。到着時刻が読めなかったので直前に予約したのですが、割と枠が空いていました。現役で活動中の方々の作品が一堂に会すると聞…

梶谷懐・高口康太『幸福な監視国家・中国』を読みました

幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)作者:懐, 梶谷,康太, 高口発売日: 2019/08/10メディア: 新書2019年8月に刊行された新書です。某所のビブリオバトルで紹介されて知り、ずっと読みたかったのですがいろいろあってこんな時期になってしまった。コロナ禍前の…

映画『TENET テネット』を観てきました

wwws.warnerbros.co.jp公開前からずっと気になっていたクリストファー・ノーラン監督の『TENET』をやっと観てきました。これは! 映画館で! 観る映画です!!とはいえノーラン監督作品は実はほとんど観ていなくて、前作『ダンケルク』が初鑑賞でした。『ダ…

大森望・編『ベストSF 2020』を読みました

べストSF2020 (竹書房文庫)発売日: 2020/07/30メディア: 文庫創元SF文庫から毎年刊行されていた『年刊日本SF傑作選』が2019年、全12巻で幕を閉じました。 そして本書が、その後継となるシリーズの第一巻です。ベストSFとして収められているのは日本SFの短編…

グカ・ハン『砂漠が街に入りこんだ日』(原正人 訳)を読みました

砂漠が街に入りこんだ日作者:グカ・ハン発売日: 2020/08/01メディア: 単行本『82年生まれ、キム・ジヨン』のヒット後、日本でも現代韓国作家の本が次々と刊行されるようになりました。が、なんとなく読むタイミングを逸し続けていて、読まずにここまで来てし…