好物日記

本を読んだり美術館に行ったりする人の日記

翻訳物

W・G・ゼーバルト『目眩まし』(鈴木仁子 訳)を読みました

目眩まし[新装版] (ゼーバルト・コレクション)作者:W・G・ゼーバルト発売日: 2020/06/16メディア: 単行本読んでしまった。ゼーバルトの新装版4冊のうちの、3冊目です。残り1冊しか残っていない。ゼーバルトはもう他界してしまったし、あと1冊を読み終えたら…

立原透耶 編『時のきざはし 現代中華SF傑作選』を読みました

時のきざはし 現代中華SF傑作選作者:江波,何夕,糖匪,昼温,陸秋槎,陳楸帆,王晋康,黄海,梁清散,凌晨,双翅目,韓松,吴霜,潘海天,飛氘,靚霊,滕野発売日: 2020/06/26メディア: 大型本 7月に出ていた中華SF傑作選をようやく読みました。 いやこれ何が凄いって、全17…

ローラン・ビネ『言語の七番目の機能』(高橋啓 訳)を読みました

言語の七番目の機能 (海外文学セレクション)作者:ローラン・ビネ発売日: 2020/09/24メディア: 単行本この本の刊行予定が噂された半年ほど前からずっと待っていました。ローラン・ビネの新刊です。嬉しい! ありがとうございます! 前作『HHhH』を読んでから…

グカ・ハン『砂漠が街に入りこんだ日』(原正人 訳)を読みました

砂漠が街に入りこんだ日作者:グカ・ハン発売日: 2020/08/01メディア: 単行本『82年生まれ、キム・ジヨン』のヒット後、日本でも現代韓国作家の本が次々と刊行されるようになりました。が、なんとなく読むタイミングを逸し続けていて、読まずにここまで来てし…

W・G・ゼーバルト『移民たち 四つの長い物語』を読みました

移民たち:四つの長い物語(新装版)作者:W・G・ゼーバルト発売日: 2020/05/15メディア: 単行本初めてゼーバルトを読んだのは今年の春。『アウステルリッツ』を夢中で読んで、新装版が続いて出版されることを知って楽しみにしていたのに、コロナ禍でチェックが…

ユーディット・シャランスキー『失われたいくつかの物の目録』を読みました

失われたいくつかの物の目録作者:ユーディット・シャランスキー発売日: 2020/03/26メディア: 単行本こんな本が出たよ、と教えてもらって調べたら「あ、はい、私好みです」ってなったので迷わず買いました。訳は細井直子さん。とても好きなタイプの本。 帯に…

ジャン・コクトー『恐るべき子供たち』を読みました

恐るべき子供たち (角川文庫)作者:ジャン・コクトー発売日: 2020/07/16メディア: 文庫ちょっとした機会があってカドフェスの本を買うことになり、新刊として並んでいたこの本を選びました。角川ってメディアミックスが売りだし、普段私が読む系統とちょっと…

ロレンス『完訳 チャタレイ夫人の恋人』を読みました

完訳チャタレイ夫人の恋人 (新潮文庫)作者:D.H. ロレンス発売日: 1996/11/22メディア: 文庫某所の読書会の課題本になっていたので読んだのですが、予定が被って読書会に参加できなかったので、行き場のない感想をここに書いておく。ロレンスは初めて読んだの…

翻訳小説同人誌『BABELZINE 1』を読みました

booth.pm未邦訳翻訳小説11篇+評論で構成された同人誌です。記念すべき創刊号。Twitterで見かけて、面白そうだったので買いました。買ってよかった。 作り手は「週末翻訳クラブ・バベルうお」という、8名から成るサークル。サークルについては下記リンクのイ…

グレッグ・イーガン『万物理論』を読みました

万物理論 (創元SF文庫)作者:グレッグ・イーガン発売日: 2004/10/28メディア: 文庫人生初のイーガンを読みました。実は結構前に読み終えてはいたのですが、いろいろあってブログに書きそびれていた。でもとても面白かったので、記事として残しておくことにし…

デボラ・フォーゲル『アカシアは花咲く』を読みました

アカシアは花咲く―モンタージュ (東欧の想像力)作者:フォーゲル,デボラ発売日: 2018/12/01メディア: 単行本松籟社の「東欧の想像力」と題されたシリーズの一冊。このシリーズは前々から気になってはいたものの、買うのは初めてでした。とても良かったので今…

劉慈欣『三体II 黒暗森林』を読みました

三体Ⅱ 黒暗森林 上作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: 単行本三体II 黒暗森林 下作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: 単行本単行本SFとして驚異的なヒットを放ったと噂の『三体』の続編をさっそく読みました!一年待ってた!! 続編は、迫りくる…

ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』を読みました

ロリータ (新潮文庫)作者:ウラジーミル ナボコフ発売日: 2006/10/30メディア: 文庫長らく積んでいたナボコフの『ロリータ』をついに読みました。ナボコフは文学講義をちょこちょこ読みましたが、小説はなんとなく敬遠していました。それは三島由紀夫を長らく…

ジョルジュ・ペレック『給料をあげてもらうために上司に近づく技術と方法』を読みました

給料をあげてもらうために上司に近づく技術と方法作者:ジョルジュ ペレック発売日: 2015/06/01メディア: 単行本Twitterでその存在を知ってからずっと欲しかった本でした。本屋に行っても置いてないし、版元にもないかもしれないという噂のある幻の本だったの…

ギョーム・ド・ベルティエ・ド・ソヴィニー『フランス史』を読みました

フランス史 (講談社選書メチエ)作者:ギヨーム・ド・ベルティエ・ド・ソヴィニー発売日: 2019/04/12メディア: 単行本(ソフトカバー)最近ずっとブログを書いていなかったことについては、自分でも気になっていました。単純に、読み終えた本がなくて書けなか…

シャルル・バルバラ『蝶を飼う男 シャルル・バルバラ幻想作品集』を読みました

蝶を飼う男:シャルル・バルバラ幻想作品集作者:シャルル・バルバラ発売日: 2019/08/24メディア: 単行本2019年に刊行された、5編の小説が収められた短編集です。とはいえ実際には、中編も含まれていた。 綺麗な表紙を表にして本棚に飾っていたのですが、最近…

南條竹則・編訳『英国怪談珠玉集』を読みました。

英国怪談珠玉集発売日: 2018/07/23メディア: 大型本久しぶりのブログ更新ですね。 ブログも書かずに何してたかっていうと、引きこもり生活をしていたわけですが、それで読書量がぐんと増えるわけではないのでした。むしろ美術館行けなくなって「行ってきまし…

W・G・ゼーバルト『アウステルリッツ』を読みました

アウステルリッツ(新装版)作者:W・G・ゼーバルト発売日: 2020/02/29メディア: 単行本本屋で見かけて、最初は表紙の少年の写真が妙に目に留まった。ぱらりとめくったら4ページ目の見開き上部に4枚の写真が載せられていて、そこで射抜かれてレジに持っていきま…

フィリップ・ウィルキンソン『まぼろしの奇想建築』を読みました

まぼろしの奇想建築 天才が夢みた不可能な挑戦 (NATIONAL GEOGRAPHIC)作者:フィリップ・ウィルキンソン発売日: 2018/09/06メディア: 単行本外出を控えているので家にいる時間が長い今日この頃、持ち歩くにはちょっと重い本を今こそ読むべし!と思って、積ん…

クリストファー・R・ブラウニング『増補 普通の人びと』を読みました

増補 普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊 (ちくま学芸文庫 (フ-42-1))作者:クリストファー・R・ブラウニング発売日: 2019/05/10メディア: 文庫去年出たときに名著の気配を感じて買っておいた本です。買っておいたはいいものの、気が滅入るだろう…

ハラルト・シュテンプケ『鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』を読みました

鼻行類 (平凡社ライブラリー)作者:ハラルト シュテュンプケ発売日: 1999/05/07メディア: 新書ずっと読もう読もうと思って積んでいたのですが、そろそろいいかなと思って読みました。これが噂の鼻行類か…!! 訳は日高敏隆と羽田節子です。日高敏隆のエッセイ…

エリック・マコーマック『雲』を読みました

雲 (海外文学セレクション)作者:エリック・マコーマック発売日: 2019/12/20メディア: 単行本前評判が良かったので刊行前から気になっていた本です。昨年末に刊行されて本屋でぱらっと見た時にきっと好みだという確信を得てすぐに買ったものの、しばらく忙し…

ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー『フライデー・ブラック』を読みました

フライデー・ブラック作者:ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー出版社/メーカー: 駒草出版発売日: 2020/02/03メディア: 単行本「初の邦訳」と帯に書かれていたのが気になって、書店で手に取りました。装丁が好みだったのと(表紙もさることながら、表紙をめく…

ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン『若い読者のためのアメリカ史』を読みました

若い読者のためのアメリカ史 (Yale University Press Little Histories)作者:ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン出版社/メーカー: すばる舎発売日: 2018/12/22メディア: 単行本私がはたして「若い読者」の範疇に入るかどうかは触れないことにする。 アメ…

『世界文学アンソロジー いまからはじめる』を読みました

世界文学アンソロジー: いまからはじめる発売日: 2019/07/19メディア: 単行本とある縁があって、『世界文学アンソロジー』を紹介いただき、読みました。 2019年7月に刊行された、生きた世界文学を集めたアンソロジーです。編者は東大の大学院出身の教授・准…

『キャサリン・マンスフィールド傑作短編集 不機嫌な女たち』を読みました

キャサリン・マンスフィールド傑作短篇集 不機嫌な女たち (エクス・リブリス・クラシックス)作者:キャサリン・マンスフィールド出版社/メーカー: 白水社発売日: 2017/03/25メディア: 単行本白水社から2017年に刊行された、キャサリン・マンスフィールドの短…

エドゥアルド・ガレアーノ『日々の子どもたち あるいは366篇の世界史』を読みました

日々の子どもたち: あるいは366篇の世界史作者:エドゥアルド ガレアーノ出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2019/12/14メディア: 単行本この本は、昨年末に書店で見かけたときから気になっていました。そのときは買わずに店を出て、年明けに再び書店に行った…

『文学ムック たべるのがおそい』vol.1 を読みました

文学ムック たべるのがおそい vol.1作者:穂村 弘,今村 夏子,ケリー ルース,円城 塔,大森 静佳,木下 龍也,日下 三蔵,佐藤 弓生,瀧井 朝世,米光 一成,藤野 可織,イ シンジョ,西崎 憲,堂園 昌彦,服部 真里子,平岡 直子発売日: 2016/04/15メディア: 単行本(ソフ…

テレサ・オニール『ヴィクトリアン・レディーのための秘密のガイド』を読みました

ヴィクトリアン・レディーのための秘密のガイド作者:テレサ・オニール出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/07/30メディア: 単行本書店で目にして気になっていた本です。版元が東京創元社なの、なんとなく納得。敢えて横書きで組んだのは英断だったと思…

ジャレット・コベック『くたばれインターネット』を読みました

くたばれインターネット (ele-king books)作者:ジャレット コベック出版社/メーカー: Pヴァイン発売日: 2019/11/29メディア: 単行本(ソフトカバー)版元のPヴァインは、音楽関係の会社です。出版している本も音楽関係が主であるようなのですが、たまに音楽…