好物日記

本を読んだり美術館に行ったりする人の日記

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

柴崎友香『百年と一日』を読みました

百年と一日 (単行本)作者:柴崎 友香発売日: 2020/07/14メディア: 単行本 10代の頃、「いまここ」で考えていることがすべて流れ去って消えていってしまうのがとても恐ろしかったのを覚えている。根が貧乏性なので、少しでも何か残しておきたくて色々書き残し…

藤野可織『来世の記憶』を読みました

来世の記憶作者:藤野 可織発売日: 2020/07/10メディア: 単行本藤野可織は私の推し作家です。彼女の作品は読むたびにくらくらする。 書店の日本人作家の単行本コーナーは広すぎていつもほとんど新刊チェックできていなくて、この本が出ていたこともしばらく経…

ディディエ・エリボン『ランスへの帰郷』を読みました

ランスへの帰郷作者:ディディエ・エリボン発売日: 2020/05/03メディア: 単行本初めにこの本を知ったのは日経新聞朝刊の書評欄でした。誰が書いていた書評だったかは覚えてないんですが、気になってスマホの読みたい本リストにメモしておいた。 そしてその後…

そごう美術館「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」に行ってきました

www.artkarte.art2019年5月のいわさきちひろ美術館を皮切りに各地を巡回していたショーン・タンの展覧会がついに横浜のそごう美術館にも来ました。開幕当初から盛り上がっていたのは知っていたのですが、いろいろあって行きそびれていたので、いそいそと観に…

文楽「鑓の権三重帷子」を観てきました

www.ntj.jac.go.jp久々の文楽公演に行ってきました。再開してくれてよかった! コロナ対応で1席ずつ空けての座席設定となっていて、舞台が見やすくてありがたかった。そして以前なら一日に二部か三部でやるものを四部にわけて、一部ごとの公演時間が短くなり…

松本清張『昭和史発掘 7』を読みました

父親のお下がりの文春文庫の古い版で読んでいる『昭和史発掘』、いよいよ7巻です。 ISBNがついていなくて、新版は収録内容が違うのでリンクは無しとなっています。 前の巻からずっと二・二六事件の単語がちらついているのですが、この巻でもまだその日にはた…

「第17回英詩研究会」に参加しました

poetry2012.exblog.jp先日、zoomで開催された英詩研究会にお邪魔してきました。半年に1回程度開催されている研究会で、私がお邪魔したのは今回で3回目になります。今回もとても面白く、あっという間の時間でした! 参加者のほとんどがアカデミックに英詩を研…

現代思想 2020年8月号『コロナと暮らし――対策の現場から』を読みました

現代思想 2020年8月号 特集=コロナと暮らし――対策の現場から――作者:J・バトラー,A・ネグリ,藤井誠一郎,川口有美子,美馬達哉発売日: 2020/07/28メディア: ムック現代思想 2020年6月号が面白かったので、それ以降毎号買って読んでいます。8月号の特集は「コロ…

「2022年の『ユリシーズ』」の読書会(第七回:第七挿話)に参加しました

www.stephens-workshop.com8月にzoomにてオンライン開催された「2022年の『ユリシーズ』」の読書会に、今回も参加しました。 この2019年に始まったこの読書会は、『ユリシーズ』刊行100周年である2022年まで、3年かけて『ユリシーズ』を読んでいこうという壮…