好物日記

本を読んだり美術館に行ったりする人の日記

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

クリストファー・R・ブラウニング『増補 普通の人びと』を読みました

増補 普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊 (ちくま学芸文庫 (フ-42-1))作者:クリストファー・R・ブラウニング発売日: 2019/05/10メディア: 文庫去年出たときに名著の気配を感じて買っておいた本です。買っておいたはいいものの、気が滅入るだろう…

鹿島茂『19世紀パリ・イマジネール 馬車が買いたい!』を読みました

馬車が買いたい!―19世紀パリ・イマジネール作者:鹿島 茂メディア: ハードカバー最後の渋谷大古本市で手に入れました。ずっと読みたかった本です!雑誌『ふらんす』に連載していたものをまとめたものとのことで、安心の白水社刊。フランスと言えば白水社。そ…

ハラルト・シュテンプケ『鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』を読みました

鼻行類 (平凡社ライブラリー)作者:ハラルト シュテュンプケ発売日: 1999/05/07メディア: 新書ずっと読もう読もうと思って積んでいたのですが、そろそろいいかなと思って読みました。これが噂の鼻行類か…!! 訳は日高敏隆と羽田節子です。日高敏隆のエッセイ…

松本清張『昭和史発掘 1』を読みました

新装版 昭和史発掘 (1) (文春文庫)作者:松本 清張発売日: 2005/03/10メディア: 文庫実家の引っ越しに伴い、父親から貰った本の山の中に含まれていた一冊です。多分シリーズ全部揃っているはず。上のリンクは新装版ですが、うちにあるのはISBNついてない版で…

木下龍也・岡野大嗣『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』を読みました

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ作者:木下 龍也,岡野 大嗣発売日: 2017/12/19メディア: 単行本以前読んだ『たべるのがおそい』vol.1 で木下龍也の短歌がいいなぁと思ったので、買いました。帯によれば「本書はふたりの高校生に歌人ふた…

エリック・マコーマック『雲』を読みました

雲 (海外文学セレクション)作者:エリック・マコーマック発売日: 2019/12/20メディア: 単行本前評判が良かったので刊行前から気になっていた本です。昨年末に刊行されて本屋でぱらっと見た時にきっと好みだという確信を得てすぐに買ったものの、しばらく忙し…

パラボリカ・ビス「山尾悠子+中川多理『翼と宝冠』展」に行ってきました

www.yaso-peyotl.com東京・浅草橋にあるパラボリカ・ビスで開催している中川多理の人形の展示会に行ってきました。山尾悠子の文章と中川多理の人形のコラボ本『小鳥たち』に登場する「小鳥の侍女たち」をテーマにした展示会です。山尾悠子は『飛ぶ孔雀』を読…

藤野可織『ドレス』を読みました

ドレス作者:藤野可織発売日: 2017/11/13メディア: 単行本今日は藤野可織の凄さについて存分に語りたいと思っているのですが、ちょっと私の手に負えるかどうか…しかし勢いに乗って、とにかくやってみることにします。藤野可織は、すごいぞ。初めて読んだ藤野…