好物日記

本を読んだり美術館に行ったりする人の日記

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ロレンス『完訳 チャタレイ夫人の恋人』を読みました

完訳チャタレイ夫人の恋人 (新潮文庫)作者:D.H. ロレンス発売日: 1996/11/22メディア: 文庫某所の読書会の課題本になっていたので読んだのですが、予定が被って読書会に参加できなかったので、行き場のない感想をここに書いておく。ロレンスは初めて読んだの…

翻訳小説同人誌『BABELZINE 1』を読みました

booth.pm未邦訳翻訳小説11篇+評論で構成された同人誌です。記念すべき創刊号。Twitterで見かけて、面白そうだったので買いました。買ってよかった。 作り手は「週末翻訳クラブ・バベルうお」という、8名から成るサークル。サークルについては下記リンクのイ…

西崎憲『未知の鳥類がやってくるまで』を読みました

未知の鳥類がやってくるまで (単行本)作者:西崎 憲発売日: 2020/03/27メディア: 単行本(ソフトカバー)短文集『特別ではない一日』を読んでから密かにチェックしていた西崎憲の、彼自身の著作がこの春に刊行されました。帯によれば8年ぶりとのこと。ずっと…

現代思想 2020年6月号『汎心論――21世紀の心の哲学』を読みました

現代思想 2020年6月号 特集=汎心論 ―21世紀の心の哲学―作者:永井均,高村夏輝,鈴木貴之発売日: 2020/05/28メディア: ムック普段このブログに雑誌の感想を書くことはないのですが、とても面白かったので書いておく。とはいえ素人の感想なので、もしかしたら著…

グレッグ・イーガン『万物理論』を読みました

万物理論 (創元SF文庫)作者:グレッグ・イーガン発売日: 2004/10/28メディア: 文庫人生初のイーガンを読みました。実は結構前に読み終えてはいたのですが、いろいろあってブログに書きそびれていた。でもとても面白かったので、記事として残しておくことにし…

デボラ・フォーゲル『アカシアは花咲く』を読みました

アカシアは花咲く―モンタージュ (東欧の想像力)作者:フォーゲル,デボラ発売日: 2018/12/01メディア: 単行本松籟社の「東欧の想像力」と題されたシリーズの一冊。このシリーズは前々から気になってはいたものの、買うのは初めてでした。とても良かったので今…

「2022年の『ユリシーズ』」の読書会(第六回:第六挿話)に参加しました

www.stephens-workshop.comオンラインで開催された「2022年の『ユリシーズ』」の読書会に参加しました。(もはや「行ってきました」ではなくなりました)この読書会は『ユリシーズ』刊行100周年である2022年まで、3年かけて『ユリシーズ』を読んでいこうとい…

劉慈欣『三体II 黒暗森林』を読みました

三体Ⅱ 黒暗森林 上作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: 単行本三体II 黒暗森林 下作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: 単行本単行本SFとして驚異的なヒットを放ったと噂の『三体』の続編をさっそく読みました!一年待ってた!! 続編は、迫りくる…

松本清張『昭和史発掘 5』を読みました

文春文庫の古い版で読んでいる『昭和史発掘』5巻を読み終えました。 ISBNなし、amazonの新版は収録内容が違うのでリンクは無しです。旧版5巻の内容は以下の通り。・スパイ"M"の謀略 ・小林多喜二の死これまでずっと三本立てだったのですが、ここで初の二本…