好物日記

本を読んだり美術館に行ったりする人の日記

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

J・シュペルヴィエル『ノアの方舟』(堀口大學 訳)を読みました

シュペルヴィエル『ノアの方舟』堀口大學訳、青銅社、1977年古本屋でシュペルヴィエルの本を見つけたので、買って読みました。普段はAmazonのリンクを記事冒頭に載せるのですが、ISBNがついていない本だったので、代わりにセルフ書影を掲げておきます。 青銅…

「第18回英詩研究会」に参加しました

poetry2012.exblog.jp2021年3月28日にオンラインにて開催された「第18回英詩研究会」に参加しました。なんと今回は、発表者として!英詩研究会は半年に一度くらいのペースで開催されていて、コロナ禍以降はオンラインでの開催となっています。今回は2020年の…

岸政彦・柴崎友香『大阪』を読みました

大阪作者:岸 政彦,柴崎 友香発売日: 2021/01/27メディア: 単行本 私が生まれたのは大阪市内のとある病院ですが、物心つくまえに引っ越してしまったので、大阪の記憶はない。私にとって大阪というのは、母親が生まれ育った街であり、両親が出会った街であり、…

チャン・リュジン『仕事の喜びと哀しみ』(牧野美加 訳)を読みました

仕事の喜びと哀しみ (K-BOOK PASS 1)作者:リュジン, チャン発売日: 2020/12/23メディア: 単行本数年前から韓国の現代小説が書店で目立つようになっていたけれど、なんとなく機会を逃し続けてまだ一冊も読んでいなかった。現代韓国小説市場はフェミニズムとす…

四方田犬彦『愚行の賦』を読みました

愚行の賦作者:四方田 犬彦発売日: 2020/08/27メディア: 単行本書店で見かけて我慢できずに買いました。四方田犬彦の新刊! この分厚さがいい! 四方田犬彦は文章が上手いというのは勿論その通りなんだけど、さらに、興味の引き出しをたくさん持っているらし…

山尾悠子『山の人魚と虚ろの王』を読みました

山の人魚と虚ろの王作者:山尾悠子発売日: 2021/02/27メディア: 単行本『飛ぶ孔雀』で初めて山尾悠子を知って恋に落ちる勢いで好きになり、今回の新刊も喜び勇んで買いました。函入りで美しい装丁はさすが国書刊行会、気合入ってる! 寝る前に少しずつ読んで…