好物日記

本を読んだり美術館に行ったりする人の日記

2019-01-01から1年間の記事一覧

『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』を読みました

アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)発売日: 2019/06/20メディア: 文庫SFマガジンが入手できないという前代未聞の事態を巻き起こした百合SF。個人的には興味がなかったのでスルーしていたのですが、小川一水が本書に短編を書き下ろし…

台北の温泉地・北投に行ってきました

台北に行った折、北投(ベイトウ)という温泉地を訪れました。温泉は入らなかったのですが、湯気の立つ源泉を見たり、土産物屋で温泉の素を見つけたり(買わなかった)と楽しみました。せっかくなので、写真とともに楽しかった気持ちのおすそ分けを。ちなみに今…

小川一水『美森まんじゃしろのサオリさん』を読みました

美森まんじゃしろのサオリさん作者: 小川一水出版社/メーカー: 光文社発売日: 2015/06/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見るそういえば読んでいなかった、と思って読みました。2015年に刊行された、SF作家・小川一水による…

笹本祐一『ラスト・レター 妖精作戦PART4』を読みました

ラスト・レター―妖精作戦 Part4 (ソノラマ文庫 (314))作者: 笹本祐一,平野俊弘出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日: 1985/09メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る最初期のラノベとして名高い『妖精作戦』シリーズを読み終えまし…

京劇「西遊記之白骨精」を観てきました

www.taipeieye.com先日台北に行った折、前から気になっていた京劇を鑑賞してきました。 台北戯棚(TAIPEI EYE)という劇団によるもので、台北市内の専用劇場で月水金土の夜に上演しています。 今回はオプショナルツアー予約サイト「ベルトラ」からチケットを買…

台湾の国立故宮博物院に行ってきました

www.npm.gov.tw先日台北に行く機会があったので、一人でいそいそと国立故宮博物院に行ってきました。人生2回目の来館。 国立故宮博物院には台湾が誇るお宝の山が収蔵されており、本気で観ようと思ったら一日では足りません。しかし来館も2回目ともなるとだい…

笹本祐一『カーニバル・ナイト 妖精作戦PART3』を読みました

カーニバル・ナイト―妖精作戦 Part3 (ソノラマ文庫 (303))作者: 笹本祐一,平野俊弘,御米椎出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日: 1985/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る読みました。頭がラノベにチューニングしやすいうちに最終巻まで突っ…

笹本祐一『ハレーション・ゴースト 妖精作戦PART2』を読みました

ハレーション・ゴースト (妖精作戦 PARTII) (創元SF文庫) (創元SF文庫)作者: 笹本祐一,D.K出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/12/22メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (20件) を見る前作『妖精作戦』はソノラマ文庫で読み…

文楽「嬢景清八嶋日記/艶容女舞衣」を観てきました

www.ntj.jac.go.jp東京の国立劇場で文楽を観てきました。 今回鑑賞したのは第二部で上演された「嬢景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき)」と「艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)」です。「嬢景清八嶋日記」は初鑑賞の演目でした。 まずは「花菱屋の…

小川一水『フリーランチの時代』を読みました

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/07/01メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 85回この商品を含むブログ (146件) を見る再読本。 5編の小説からなる短編集です。人類が生物として新たな展開を迎える…

笹本祐一『妖精作戦』を読みました

妖精作戦 (ソノラマ文庫 (283))作者: 笹本祐一,平野俊弘出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日: 1984/08メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (25件) を見る現役最古のライトノベル作家・笹本祐一。その名を聞いてはいたものの、読んだのは初め…

小川一水『群青神殿』を読みました

群青神殿 (ハヤカワ文庫JA)作者: 小川一水,筑波マサヒロ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/08/20メディア: 文庫この商品を含むブログを見る小川一水の描く「陸空海」復刊シリーズのうち、「海」担当の作品。 2002年にソノラマ文庫で出たのが最初、その…

「KEK一般公開2019」に行ってきました

www.kek.jp2019年9月1日に、茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構(以下、KEK) のオープンキャンパスに遊びに行ってきました。秋葉原からつくばエクスプレスに乗ってつくば駅に到着後、シャトルバスで約20分。ちょっとした小旅行です。KEKについて…

小川一水『ハイウイング・ストロール』を読みました

ハイウイング・ストロール (ハヤカワ文庫JA)作者: 小川一水,rias出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/08/20メディア: 文庫この商品を含むブログを見る小川一水の描く「陸空海」復刊シリーズのうち、「空」担当の作品です。もともとは2004年にソノラマ文庫…

岸政彦『マンゴーと手榴弾 ―生活史の理論―』を読みました

マンゴーと手榴弾: 生活史の理論 (けいそうブックス)作者: 岸政彦出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2018/10/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る凄い本を読んでしまった。 実は一度図書館で借りて読みかけたのですが、「まえがき」があま…

「英詩研究会」に行ってきました

poetry2012.exblog.jp『ユリシーズ』の読書会でお会いした方に誘われて、研究者でも学生でもない一般人枠として英詩研究会に行ってきました。「普段詩を読まない人にこそ来てほしい!」という心強いお言葉を頂いたので、思い切って参加した次第です。アカデ…

「2022年の『ユリシーズ』」の読書会(第二回:第一挿話)に行ってきました

www.stephens-workshop.com去る2019年8月25日、「2022年の『ユリシーズ』」第二回に参加してきました。ちなみに第一回のときの記事はこちら。 この読書会は『ユリシーズ』刊行100周年である2022年まで、3年かけて『ユリシーズ』を読んでいこうというユニーク…

国立科学博物館『恐竜博2019』に行ってきました

dino2019.jp夏といえば、恐竜! 日本の夏の風物詩となっている恐竜博ですが、毎年恐ろしく並ぶことを知っているので実は滅多に行きません。しかし今年はにわかに古生物熱が高まっていたので、空いていそうな頃合いを狙ってふらりと出かけてきました。大人も…

木村陽子『安部公房とはだれか』を読みました

安部公房とはだれか作者: 木村陽子出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2013/05/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る読書会で『砂の女』をやるにあたっての参考資料として読んだのですが、非常に面白い安部公房論でした。とてもすばらしい。 …

安部ヨリミ『スフィンクスは笑う』を読みました

スフィンクスは笑う (講談社文芸文庫)作者: 安部ヨリミ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/02/11メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見る安部公房の『砂の女』について調べていた時に、安部公房の母親が小説を書いていたことを知…

山口果林『安部公房とわたし』を読みました

安部公房とわたし作者: 山口果林出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/07/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (19件) を見る読書会で安部公房の『砂の女』を取りあげるにあたっての資料として読んだのですが、『砂の女』より後の安部公房しか語られてい…

麻耶雄嵩『神様ゲーム』を読みました

神様ゲーム (講談社文庫)作者: 麻耶雄嵩出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/07/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る某ビブリオバトルで紹介されていて、面白そうだったので読みました。ミステリにはまっていた中高生の頃に『翼ある闇 メル…

安部ねり『安部公房伝』を読みました

安部公房伝作者: 安部ねり出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/03/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 16回この商品を含むブログ (17件) を見る安部公房の代表作『砂の女』の読書会をするにあたっての参考資料として読みました。2011年に刊行された、安…

山口優『シンギュラリティ・コンクェスト 女神の誓約』を読みました

シンギュラリティ・コンクェスト 女神の誓約(ちかひ) (徳間文庫)作者: 山口優出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2010/11/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見る2019年7月、初めて日本SF大会に遊びに行きました。 分科…

東京藝術大学大学美術館「円山応挙から近代京都画壇へ」展(前期)に行ってきました

okyokindai2019.exhibit.jp日本画が好きです。 鳥や動物や花や月などを描いたものが特に好きなのですが、円山応挙といえば私にとっては「虎図」です。東京都国立博物館でお正月にその年の干支にちなんだ作品を展示するのですが、寅年には必ず応挙の「虎図」…

ホメロス『オデュッセイア』を読みました

ホメロス オデュッセイア〈上〉 (岩波文庫)作者: ホメロス,松平千秋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1994/09/16メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 68回この商品を含むブログ (72件) を見るホメロス オデュッセイア〈下〉 (岩波文庫)作者: ホメロス,松平…

高里椎奈『うちの執事に願ったならば 5』を読みました

うちの執事に願ったならば 5 (角川文庫)作者: 高里椎奈出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/08/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見る人が死なないミステリシリーズ、第二部の5巻です。書き下ろしで、短い話が3つと閑話休題的な話が1つ。優しい世界…

藤井太洋『ビッグデータ・コネクト』を読みました

ビッグデータ・コネクト (文春文庫)作者: 藤井太洋出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (11件) を見る製造業には池井戸潤がいますが、IT業界には藤井太洋がついている! 本棚に長いこと積んであったのを読みまし…

東京都写真美術館「嶋田忠 野生の瞬間」に行ってきました

topmuseum.jp最近暗いニュースばかりで気分が落ち込んでいたので、世界が美しいことを思い出すために写真展に行ってきました。 昔から空を飛ぶものが好きで、もちろん鳥は今も昔も大好きです。翼があるっていう、もうそれだけで憧れの生き物だ。なにものにも…

映画『アポロ11 完全版』を観てきました

apollo11-movie.jp映画館でドキュメンタリー映画『アポロ11 完全版』を観てきました。僕らが生まれてくるずっとずっと前に月に行ったアポロ11号ですが、まだたった50年なんですね。あるいはもう50年というべき?子どもの頃の夢は「宇宙飛行士」だったくらい…