2020-01-01から1年間の記事一覧
tsumugu.yomiuri.co.jpものっっすごく久々の東博に行ってきました。事前予約制になっていて、週末でもゆったり観られるのは嬉しい。到着時刻が読めなかったので直前に予約したのですが、割と枠が空いていました。現役で活動中の方々の作品が一堂に会すると聞…
幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)作者:懐, 梶谷,康太, 高口発売日: 2019/08/10メディア: 新書2019年8月に刊行された新書です。某所のビブリオバトルで紹介されて知り、ずっと読みたかったのですがいろいろあってこんな時期になってしまった。コロナ禍前の…
wwws.warnerbros.co.jp公開前からずっと気になっていたクリストファー・ノーラン監督の『TENET』をやっと観てきました。これは! 映画館で! 観る映画です!!とはいえノーラン監督作品は実はほとんど観ていなくて、前作『ダンケルク』が初鑑賞でした。『ダ…
べストSF2020 (竹書房文庫)発売日: 2020/07/30メディア: 文庫創元SF文庫から毎年刊行されていた『年刊日本SF傑作選』が2019年、全12巻で幕を閉じました。 そして本書が、その後継となるシリーズの第一巻です。ベストSFとして収められているのは日本SFの短編…
砂漠が街に入りこんだ日作者:グカ・ハン発売日: 2020/08/01メディア: 単行本『82年生まれ、キム・ジヨン』のヒット後、日本でも現代韓国作家の本が次々と刊行されるようになりました。が、なんとなく読むタイミングを逸し続けていて、読まずにここまで来てし…
百年と一日 (単行本)作者:柴崎 友香発売日: 2020/07/14メディア: 単行本 10代の頃、「いまここ」で考えていることがすべて流れ去って消えていってしまうのがとても恐ろしかったのを覚えている。根が貧乏性なので、少しでも何か残しておきたくて色々書き残し…
来世の記憶作者:藤野 可織発売日: 2020/07/10メディア: 単行本藤野可織は私の推し作家です。彼女の作品は読むたびにくらくらする。 書店の日本人作家の単行本コーナーは広すぎていつもほとんど新刊チェックできていなくて、この本が出ていたこともしばらく経…
ランスへの帰郷作者:ディディエ・エリボン発売日: 2020/05/03メディア: 単行本初めにこの本を知ったのは日経新聞朝刊の書評欄でした。誰が書いていた書評だったかは覚えてないんですが、気になってスマホの読みたい本リストにメモしておいた。 そしてその後…
www.artkarte.art2019年5月のいわさきちひろ美術館を皮切りに各地を巡回していたショーン・タンの展覧会がついに横浜のそごう美術館にも来ました。開幕当初から盛り上がっていたのは知っていたのですが、いろいろあって行きそびれていたので、いそいそと観に…
www.ntj.jac.go.jp久々の文楽公演に行ってきました。再開してくれてよかった! コロナ対応で1席ずつ空けての座席設定となっていて、舞台が見やすくてありがたかった。そして以前なら一日に二部か三部でやるものを四部にわけて、一部ごとの公演時間が短くなり…
父親のお下がりの文春文庫の古い版で読んでいる『昭和史発掘』、いよいよ7巻です。 ISBNがついていなくて、新版は収録内容が違うのでリンクは無しとなっています。 前の巻からずっと二・二六事件の単語がちらついているのですが、この巻でもまだその日にはた…
poetry2012.exblog.jp先日、zoomで開催された英詩研究会にお邪魔してきました。半年に1回程度開催されている研究会で、私がお邪魔したのは今回で3回目になります。今回もとても面白く、あっという間の時間でした! 参加者のほとんどがアカデミックに英詩を研…
現代思想 2020年8月号 特集=コロナと暮らし――対策の現場から――作者:J・バトラー,A・ネグリ,藤井誠一郎,川口有美子,美馬達哉発売日: 2020/07/28メディア: ムック現代思想 2020年6月号が面白かったので、それ以降毎号買って読んでいます。8月号の特集は「コロ…
www.stephens-workshop.com8月にzoomにてオンライン開催された「2022年の『ユリシーズ』」の読書会に、今回も参加しました。 この2019年に始まったこの読書会は、『ユリシーズ』刊行100周年である2022年まで、3年かけて『ユリシーズ』を読んでいこうという壮…
復活の日 (角川文庫)作者:小松 左京発売日: 2018/08/24メディア: 文庫コロナ禍をきっかけに再び世間で注目を浴びていた小松左京の『復活の日』を、とうとう読み終えました。5月に映画版を観て「面白かったー!」と叫んでいたら、小説も面白いから!と貸して…
goldfishing.infoコロナ禍と暑さのおかげで数か月ほど引きこもっていましたが、久々に展覧会に行ってきました。そごう横浜の催会場で開催中の、深堀隆介の個展です。やっぱり展覧会は良いものだ! 深堀隆介は、2018年の夏に平塚市美術館で開催されていた個展…
移民たち:四つの長い物語(新装版)作者:W・G・ゼーバルト発売日: 2020/05/15メディア: 単行本初めてゼーバルトを読んだのは今年の春。『アウステルリッツ』を夢中で読んで、新装版が続いて出版されることを知って楽しみにしていたのに、コロナ禍でチェックが…
失われたいくつかの物の目録作者:ユーディット・シャランスキー発売日: 2020/03/26メディア: 単行本こんな本が出たよ、と教えてもらって調べたら「あ、はい、私好みです」ってなったので迷わず買いました。訳は細井直子さん。とても好きなタイプの本。 帯に…
恐るべき子供たち (角川文庫)作者:ジャン・コクトー発売日: 2020/07/16メディア: 文庫ちょっとした機会があってカドフェスの本を買うことになり、新刊として並んでいたこの本を選びました。角川ってメディアミックスが売りだし、普段私が読む系統とちょっと…
オクトローグ 酉島伝法作品集成作者:酉島 伝法発売日: 2020/07/02メディア: 単行本発売を知ってからずっと楽しみにしていた酉島伝法の短編集を、ついに読み終えてしまいました。さみしい。 全8編の短編集ですが、最初の作品で「あ、これ舐めるように読むやつ…
父親のお下がりの文春文庫の古い版で読んでいる『昭和史発掘』もついに6巻まで来ました。 ISBNがついていなくて、新版は収録内容が違うのでリンクは無し。このくらいまで進んでくると、松本清張がこれからどういうことを書こうとしているのかがわかってきま…
完訳チャタレイ夫人の恋人 (新潮文庫)作者:D.H. ロレンス発売日: 1996/11/22メディア: 文庫某所の読書会の課題本になっていたので読んだのですが、予定が被って読書会に参加できなかったので、行き場のない感想をここに書いておく。ロレンスは初めて読んだの…
booth.pm未邦訳翻訳小説11篇+評論で構成された同人誌です。記念すべき創刊号。Twitterで見かけて、面白そうだったので買いました。買ってよかった。 作り手は「週末翻訳クラブ・バベルうお」という、8名から成るサークル。サークルについては下記リンクのイ…
未知の鳥類がやってくるまで (単行本)作者:西崎 憲発売日: 2020/03/27メディア: 単行本(ソフトカバー)短文集『特別ではない一日』を読んでから密かにチェックしていた西崎憲の、彼自身の著作がこの春に刊行されました。帯によれば8年ぶりとのこと。ずっと…
現代思想 2020年6月号 特集=汎心論 ―21世紀の心の哲学―作者:永井均,高村夏輝,鈴木貴之発売日: 2020/05/28メディア: ムック普段このブログに雑誌の感想を書くことはないのですが、とても面白かったので書いておく。とはいえ素人の感想なので、もしかしたら著…
万物理論 (創元SF文庫)作者:グレッグ・イーガン発売日: 2004/10/28メディア: 文庫人生初のイーガンを読みました。実は結構前に読み終えてはいたのですが、いろいろあってブログに書きそびれていた。でもとても面白かったので、記事として残しておくことにし…
アカシアは花咲く―モンタージュ (東欧の想像力)作者:フォーゲル,デボラ発売日: 2018/12/01メディア: 単行本松籟社の「東欧の想像力」と題されたシリーズの一冊。このシリーズは前々から気になってはいたものの、買うのは初めてでした。とても良かったので今…
www.stephens-workshop.comオンラインで開催された「2022年の『ユリシーズ』」の読書会に参加しました。(もはや「行ってきました」ではなくなりました)この読書会は『ユリシーズ』刊行100周年である2022年まで、3年かけて『ユリシーズ』を読んでいこうとい…
三体Ⅱ 黒暗森林 上作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: 単行本三体II 黒暗森林 下作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: 単行本単行本SFとして驚異的なヒットを放ったと噂の『三体』の続編をさっそく読みました!一年待ってた!! 続編は、迫りくる…
文春文庫の古い版で読んでいる『昭和史発掘』5巻を読み終えました。 ISBNなし、amazonの新版は収録内容が違うのでリンクは無しです。旧版5巻の内容は以下の通り。・スパイ"M"の謀略 ・小林多喜二の死これまでずっと三本立てだったのですが、ここで初の二本…