<これまでのあらすじ>
新調したPCにVMware Workstation Playerをインストールし、ESXiを立てて、Oracle Database RACを構築しようと目論む
↓
新調したPCのOSがWindows11(VBS機能デフォルト有効)だったため、Windows Hypervisor Platformを追加導入してVMware Workstation Playerをインストール
(VMware Workstation Playerをインストールしました)
↓
仮想マシンにESXiを入れようとしたとき、Windows Hypervisor Platformの制限事項によりESXiが導入できないことに気づく。
(ESXiをインストールできませんでした)
↓
いまここ
というわけで、今回はVMware Workstation Playerの再インストールからESXiのインストールまでです。
結論から言いますと、無事にインストール完了しましたので、ご安心ください!
長くなるのでたたんでおきます。
1. VMware Workstation Player の再インストール
まずは現行のVMware Workstation Playerをアンインストール。Windowsのプログラムと機能からアンインストールを選んで、ウィザード画面に沿って難なく終了。
なお作成済みの仮想マシン構成ファイルは自動削除されないので、ゴミは手動で消しておきます。
再インストールの準備は以下の2つ。
1. Windows Hypervisor Platformの削除
前回わざわざ追加した機能を、要らなかったので削除します。コンパネのプログラムと機能→Windowsの機能の有効化または無効化から「Windows ハイパーバイザー プラットフォーム」のチェックを外してOS再起動。
2. VBS機能の無効化
MS社のページとか見るとコンパネのプログラムと機能→Windowsの機能の有効化または無効化に「Hyper-V ハイパーバイザ」チェックボックスがあるっていうんですけど、うちのPCにはないんですよね。なのでWindowsセキュリティ内の「デバイスセキュリティ」>「コア分離」>「メモリ整合性」をオフにしてOSを再起動してみる。
システム情報(msinfo32)を確認すると、こんな感じです。仮想ベースのセキュリティが無効になっている。
この状態でVMware Workstation Playerのインストーラを起動すると、難なくインストールできました。めでたし。
2. 仮想マシンの作成
さて次に、ESXiの仮想マシンを作成します。
めんどくさいので事前にVMware社からインストーラ(iso)を入手しておきます。ライセンス登録が必要でしたが、無償で使用可能。今回は7.0を入手しました。
VMware Workstation Playerを起動して「新規仮想マシンの作成」をクリック。
ダウンロードしたisoファイルを「インストーラディスクイメージファイル」に指定すると「VMware ESXi 7 以降が検出されました」のメッセージが出ました。
仮想マシン名は「ESXi01」(お好みで)、場所は任意の場所(やっぱりOneDriveを見に行きたがるので、ローカルディスクに適当な新規フォルダを作成して指定)。
ディスク容量の指定では、「VMware ESXi 7 以降の推奨サイズ:142GB」のメッセージが。便利!
しかし前回失敗したときは32GBにしてたんですが全然足りなかったな。ホスト容量の余裕もあるので、推奨値を指定しておく。
「仮想ディスクを複数のファイルに分割」(デフォルト)を選択し、次へ。
「ハードウェアをカスタマイズ」ボタンでメモリを8192MB、プロセッサを4に変更。
前回迷った「Intel VT-x/EPT または AMD-V/RVI を仮想化」はデフォルトオンになってました。「CPUパフォーマンスカウンタの仮想化」はデフォルトのままオフトしておく。
あと前回同様サウンドカード削除しようとしたら、こちらももともと削除してくれていた。
迷ったのはネットワークアダプタの設定。デフォルトNATのままでいいのか?
ネットワークは苦手なので、各選択肢にした場合の動作を確認しておく。親切にもウィザード画面にも説明があった。
・ブリッジ:物理ネットワークに直接接続・・・ホストマシンのNICを直接見に行く
・NAT:ホストのIPアドレスを共有して使用・・・ホストのIPアドレスを代表アドレスとして、受け取ってからホストマシン内でルーティングする
・ホストオンリー:プライベートネットワークをホストと共有・・・そのまんま。あまり好みじゃないな。
・カスタム:特定の仮想ネットワーク・・・プルダウンから選択可能。前回はここでVMnet3にしたが、深い理由はない。
・LANセグメント・・・説明ないけど、別セグメントを割り当てるのかな
うーん、NATでよさそうだな。どうせ家の中でしか使わないし。だめだったら後で変えればいいし。デフォルトでNATになっているなら、NATでも構築可能なんだろうし。
ということで上記設定で「完了」クリックしてマシン作成。なんかいい感じに読み込んでくれている!
3. ESXi のインストール
ついにここまで来ました。無事にインストーラが起動し「Welcome to the VMware ESXi 7.0.3 Installation」のメッセージが。Enterを押して進みます。
ユーザーライセンスを熟読したことにして同意(F11)し、インストール先ディスクを選択(Enter)し(1ディスクしかないので選択の余地なし)、キーボード言語でJapaneseを選択(Enter)し、お好みのrootパスワードを入力。
F11を押してインストール開始!1分程度で完了し、試用ライセンスは60日間だからな、と念を押されてマシン再起動。
Workstation Playerがインストールが完了したら教えてくれとのメッセージが出ていたので「インストールを完了しました」をクリック。
続いてネットワークの設定をするのですが、その前にESXiが使用しているネットワークを確認。
ホストOSでコマンドプロンプトを開いて「ipconfig -all」を実行し、イーサネットアダプターを確認します。
仮想マシン作成時にNATを選んだので、確認すべきはVMnet8のアドレス範囲。うちのマシンではIPアドレスが「192.168.109.1」、サブネットマスクが「255.255.255.0」になってたので、192.168.109.0/24のCIDRからESXi用のIPを割り当てます。
さて設定していきましょう。F2を押してrootでログイン。Configure Management Network→IPv4Configurationを選択し、IPアドレスの静的登録を実施。
続いてDNSサーバを登録し、ついでにIPv6を無効化し、愛着のもてるホスト名をつけてあげて再起動すれば完了です!
再起動後、ためしにホストOSのコマンドプロンプトから指定したIPにpingを飛ばす。うむ、通っている。
ブラウザ立ち上げて(私はVivaldi派)「https://<指定したIPアドレス>」にアクセスすると、無事にログイン画面が!!!やったー!!
rootでログインできることも確認しました。おおおー!
ちなみにESXiのインストール画面は結構特殊でしたが、下記ブログがわかりやすくて非常に参考になりました。ありがとうございました。
次はOracleを入れるための仮想マシンを作ります。ここからは前にやったことがあるので復習なんですが、問題はリソースである……
ちなみに構築後にESXiの仮想マシン構成ファイルの置き場所に指定したディレクトリを見に行ったら、ディスクが32個に分割されてました。「仮想ディスクを複数のファイルに分割」を選択したからなんですが、1M満たないディスクも多々あるし、まとめてもよかったなぁ、とか思ったり。
今回はここまで。