好物日記

本を読んだり美術館に行ったりする人の日記

謹賀新年、そして2019年の振り返り

明けましておめでとうございます。
2019年は皆さまに大変お世話になりました。このブログを始めたのが2019年なので、まだ一年経っていないわけですが、せっせと記事を更新し続けることができたのも、見てくださる方々がいるからです。よろしければ2020年もお付き合いいただけると嬉しいです。

暦なんぞ人類が設定した論理上の区分であると認識してはいるものの、意志の弱い私はそういう概念を使ってのっぺりと続く時間に線を引きたくなるのでした。せっかくなので2019年を振り返り、2020年を万全に楽しむ準備をしておこうと思います。


まずはやっぱり本の話から。ブログには読んだ本全部書いているわけではないのですが、読書メーターでちまちま記録しているところによれば、2019年は136冊読んでいました。まぁ例年並みですね。
そんな中から悩みに悩んでベスト本を12作品選びました。10作に収まらなかったのは、大豊作だったからです…なんという幸せなことでしょう。これでも泣く泣く削ったものがある。
「読んだ」本ベストなので古い刊行本も混じっていますが、再読本は良いに決まっていてハンデがありすぎるので除外しました。順番は読み終わった順であって良かった順ではありません(決められなかった)。本ブログで記事書いたものはせっかくなのでリンクしてます。

ジェフリー・フォード『言葉人形』東京創元社、谷垣暁美/訳
高原英理『エイリア綺譚集』国書刊行会
小川一水『天冥の標X 青葉よ、豊かなれ』ハヤカワ文庫JA
ステファン・グラビンスキ『不気味な物語』国書刊行会、芝田文乃/訳
松村栄子『僕はかぐや姫/至高聖所<アバトーン>』ポプラ文庫
山尾悠子『歪み真珠』ちくま文庫
チェット・レイモ『夜の魂―天文学逍遥』工作舎、山下知夫/訳
劉慈欣『三体』早川書房、光吉さくら ワン・チャイ 大森望/訳、立原透耶/監修
岸政彦『マンゴーと手榴弾:生活史の理論』けいそうブックス
マルク・ウヴェ・クリング『クオリティランド』河出書房新社、森内薫/訳
酉島伝法『宿借りの星』東京創元社
テッド・チャン『息吹』早川書房、大森望/訳


美術館・博物館でははるばる滋賀のMIHO MUSEUMまで観に行った「大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋」の展示が一番印象深いです。
あと東京藝術大学大学美術館でやっていた「円山応挙から近代京都画壇へ」展は結局前期しか行けなかったけど、すごく好みだったなぁ。
そして下関市立美術館で目にした松林桂月の「春宵花影」は私の心を鷲掴みにしたのでした。あの衝撃は忘れない。


映画の話もしようと思ったのですが、劇場で観たのは8本、しかしそのうち4本がリバイバルでした。全然観ていないな!
リバイバル上映で楽しんだのは『惑星ソラリス』『時計じかけのオレンジ』『ブレードランナー』『去年マリエンバートで』で、どれも名作で素晴らしかったです。
でも今年は新作ももっといろいろ観たいな。守りに入っちゃいかんぞ。


2020年もめいっぱい遊んで楽しく過ごしたいと思っています。
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。